体内時計の乱れがつづくと免疫機能の老化が進む
京都府立医科大学教授 八木田 和弘
人間を含めた多くの生き物は、約24時間サイクル「体内時計」をもっており、睡眠のリズムや血圧、体温、ホルモン分泌などが制御されている。
京都府立医科大学 八木田 和弘氏らの研究チームは、不規則な生活によって体内時計の乱れが長くつづくと、病原体などを排除するシステムである免疫機能の老化が進んで、臓器に慢性炎症がおきるなどの影響が生じることを、マウスの実験で明らかにした。
研究成果はオンライン学術誌「サイエンティック・リポーツ」に掲載された。
不規則な生活
不規則な生活をつづけるのが健康に良くないことは昔から経験的によく知られている。実際、シフト制の夜間業務に従事する人々に生活習慣病やうつ病、肥満、生理不順などが多いことは、たくさんの疫学研究(多数の症例データを集めて分析する手法)によって示されている。
このような悪影響は「概日リズム障害」とよばれ、現代社会で深刻さを増している健康問題の1つ。 しかし、体内時計の乱れがなぜ健康によくないのか、どのようなメカニズムで病気につながるのかといった点は、これまでほとんど解明されていなかった。
明暗のサイクルによって健康への影響は異なる。
八木田教授らの研究チームは、体内時計の乱れによって生じる影響を検証するため、マウスを使った長期間の観察を行った。
性別や年齢、生活環境、食事などのほか、ゲノムまで同じ個体を用いて、昼(明るい時間帯)と夜(暗い時間帯)のサイクルだけを変えたグループどうしを比較することで、そのほかの影響を排除する手法を用いた。 もちろん、このような実験を人間で行うことは不可能だ。
実験では昼と夜とが12時間ごとにやってくる規則正しい生活のグループAと、7日ごとに8時間ずつサイクルがうしろにずれるグループB、4日ごとに8時間ずつサイクルが前にずれるグループCの3つに分け、それぞれ約20匹ずつを観察した。
マウスは夜行性なので、グループAでは夜に活動して昼は眠るという生活が観察された。
グループBは明暗のサイクルが変化しても暗い時間帯に活動する生活をつづけ、体内時計が適応しているようすがみられた。
一方、グループCの個体は明るいときも暗いときも活動するようになり、体内時計が乱れていることが観察された。
「体内時計には、適応しやすい変化とそうでない変化があるといわれています。このことは、今回の研究でも注目しているところなので、まずこの点を確認しました。」と八木田氏はいう。
そして、生後約2年まで観察をつづけた結果、グループAとBでは90%前後の個体が生存し、ほとんど寿命の差はなかった。
一方、グループCではその時点で約半数が死亡しており、明らかな違いがあった。
「人間とマウスは寿命も生活環境もことなるので、生存率の値そのものに大きな意味はありません。健康なマウスにくらべて体内時計が乱れたマウスでは、寿命が短い傾向が明確だったことが重要です」と八木田氏はいう。
なお、体内時計は「時計遺伝子」とよばれる十数種類の遺伝子がほぼ24時間周期ではたらくことで維持されると考えられている。
明暗サイクルの変化にある程度は対応可能だが、極度に不規則な生活がつづくと適応できなくなるという。
体内時計の乱れ
今回の実験で、グループCのマウスの脳細胞を調べたところ、そろってリズムをきざんでいるはずの時計遺伝子がバラバラに働いており、体内時計の乱れが確認されている。
免疫機能にかかわる遺伝子のはたらきに異常
つづいて研究チームは、体内時計の乱れによってマウスの体に何がおきるのかを解明するため、生後約2年の段階で生存していたマウスの肝臓と腎臓での遺伝子のはたらきを調べた。
すると、グループCのマウスでは、免疫制御や免疫疾患(免疫機能の暴走によっておきる病気)に関連する遺伝子の活動が異常に上昇していた。 また、脾臓やリンパ節では、免疫機能の老化に伴って増加するリンパ球の一種が多くなっていた。
さらに、これらのマウスの肝臓の組織を顕微鏡で観察したところ、グループCの個体では慢性炎症を示す特徴がみられた。 八木田教授は「免疫機能になんらかの異常が生じていることはまちがいありません。それが慢性炎症を引き起こしたと考えられてます。」と話す。
免疫老化
一般的に、加齢に伴う現象として、獲得免疫(一度かかった感染症への抵抗力を得ること)の能力が低下するほか、免疫疾患が生じやすくなったり、全身の臓器で慢性炎症がつづいたりすることが知られており、「免疫老化」とよばれている。
このような慢性炎症はさまざまな病気のリスクを高めることが指摘されている。
メカニズムの解明が今後の課題
今回の研究では、体内時計の乱れが免疫機能の老化や臓器の慢性炎症を引き起こし、さまざまな病気につながるおそれがあることが明らかになった。
ただ、体内時計の乱れから免疫機能の老化に至るメカニズムはわかっておらず、研究チームは、今後それらの解明にも取り組みたいとしている。 八木田教授は「24時間社会となった現代においては、シフト制の仕事を完全になくすことはできないでしょう。その前提に立って健康問題を解決するためには、まず概日リズム障害のメカニズムを明らかにすることが必要だと考えています」と話している。
雑誌、ニュートンより引用
ブログ作者の感想
不規則な生活を続けると体内時計が乱れて免疫の老化が進むことを知りました。だから不規則な生活を続けると体調を崩しやすくなるのですね。せめて寝るときは質の良い睡眠が取れるといいですね。
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