睡眠時無呼吸症候群ついて
自分のいびきや息苦しさで夜中に目が覚めたり、家族から「いびきが突然止まって、しばらくすると再開する」と言われたりする。そんないびきは「睡眠時無呼吸症候群「(Sleep Apnea Syndrome:SAS)」の症状かもしれない。
国立循環器病研究センター呼吸器・感染症診療部の医長である佐田誠氏は「たかがいびきと軽く見て放置しておくと、命にかかわる事態を招くことがあります。一度、医療機関に受診することをお勧めします」と注意を促す。
SASは、睡眠中に無呼吸や低呼吸(いびき)をくり返す「病気」で、上気道が何らかの原因で塞がって空気の流れが途絶える「閉鎖性SAS」と、脳や呼吸信号などの異常で呼吸連動が停止する「中枢性SAS」に分けられる。 圧倒的に多いのは閉鎖的でSASといえばこちらを指す。
そもそもなぜ睡眠中に無呼吸になるのか。
佐田氏は次のように説明する。「人の舌根は、日中はオトガイ舌筋によって持ち上げられていますが、睡眠時はオトガイ舌筋の支えが弱くなって喉の奥のほうに落ち込みます。
もともと気道が狭い場合、落ち込んだ舌根によって気道がさらに狭くなり、そこを空気が通過しようとして抵抗が生じる結果、いびきが発生します。
気道が完全に塞がると呼吸ができなくなります。肥満で喉の周りの皮下脂肪が厚い人がSASを発症しやすいのは、このためです。
しかし、太ってなくても、あごが小さい人や扁桃腺が大きい人も気道が狭くなります。日本人を含む東アジア人の骨格は、欧米人に比べてあごが小さく、気道が狭い人が多いため、SASにかかりやすいのです」
診断基準
実際には、睡眠中に10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上発生するとSASと診断される。
国内で行われた一般住民910人を対象にした調査で、全体の1.7%の人がSASだったと報告されている。これをもとに単純計算すると、日本のSAS有病者数は200万人強となる。
しかし、「SASの診断は容易ではなく、正確に診断されていない人を含めると、1000万人はいるのではと思われる」 というのが、SASの診療にあたっている佐田氏の実感だ。
SAS患者は、男性は男性は40代、50代が多く、女性は閉経後から増え始めるという。
チェック方法
SAS患者の多くで見られる症状がいびきです。いびきは無呼吸の重要なサインといえる。家族や周りの人に気をつけてもらうことでいびきの有無は確認できるが、自分で気づくのは難しい。
「そうした場合は、スマホなどを使って睡眠中の様子を録音・録画してみてはいかがでしょう」と佐田氏は話す。
そのほか、自分でチェックできるポイントがいくつかある。睡眠時間を十分とっていても、昼間に眠気や倦怠感を覚えたり、記憶力や集中力が低下したりするようなら、SASを疑ったほうがいい。
また、寝ていて息苦しくて目を覚ましたり、夜中に何回もトイレにいったりするようなら、やはり要注意。
ダメージ蓄積のメカニズム
では、そうしたSASは体にどのような影響を及ぼすのだろう。睡眠中にたびたび呼吸が止まれば、熟睡できず、当然、睡眠の質は低下する。
その結果、日中に眠気に襲われて眠気に襲われて居眠りをしたりする。 その一方で、集中力が欠けて、大事なアポイントメントを忘れるなど、日常業務に支障が生じたりする。
車の運転中に眠気を感じ、交通事故を引き起こす可能性もある。 しかし、SASが怖いのはそれだけではない。
佐田氏によると、無呼吸の状態が続くと、全身性の炎症が起こって動脈硬化を誘発するという。
「無呼吸によって血液中の酸素濃度が低くなると、心臓は心拍数をあげて体中に酸素を供給しようとします。血圧が上がるのはこのためです。そして、無呼吸状態から呼吸が再開すると、一気に酸素が供給されることになります。このような無呼吸→呼吸再開→いびき→無呼吸をくり返すことで酸化ストレスが増え、血管の中で炎症が生じて動脈硬化を引き起こします。一日のうちに約3分の1の時間を占める睡眠時に、このような状態にさらされることで、体はどんどんダメージを蓄積していくのです(佐田氏)」
怖いのはこの後である。そうしたダメージが蓄積されていくことで、循環器系の病気の発症リスクが高くなっていくのだ。
日本循環器学会ほか8学会合同で作成された「循環器領域における睡眠時無呼吸症候群の診断・治療に関するガイドライン」によると、SAS患者のはSASでない人に比べて、高血圧症、慢性心不全は約2倍、不整脈は2~4倍、脳卒中に至っては約4倍も合併リスクが高くなるとされている。
逆も真なりで、循環器系の病気を持っていること自体が、SASのリスクにもなる。
循環器系の病気にかかって国立循環器病研究センターで診療を受けてSASの検査をした患者のうち8割の人にSASの疑いがあった。
国内外の研究でも、高血圧症の患者30%、心不全の患者の11~37%がSASを合併し、虚血性心疾患の患者は虚血性心疾患がない人に比べて、SASを合併する率は約2倍高いと報告されている。
このように、SASと循環器疾患が共存することで悪循環が生まれ、SAS患者は健常者に比べて心臓病が原因の夜間突然死を起こす割合は2.57倍も高いとされている。
予防するには?
そうしたSASの予防には、生活習慣病を見直し、改善する必要がある。 「何はさておき、肥満の予防、減量が重要です。特に首回りに皮下脂肪がつかないように注意しましょう。減量でSASの症状が改善することもあります」と佐田氏は強調する。
気を付けたいのが寝付けないといって服用する睡眠薬で、喉の筋肉の緊張を低下させ、かえって無呼吸を悪化させることがある。
寝つきを良くしようと寝酒をするのも逆効果で、喉の筋肉の緊張を低下させ、むしろいびきをかきやすくしてしまうため、寝酒は控えたほうがいい。
また、喫煙は上気道の炎症を引き起こし、浮腫を誘発するので、気道を狭くしてしまう。ほかの病気と同様、SASの予防でも喫煙は大事である。
意外なことに、就寝単位もSASを予防するうえで重要です。 上気道が塞がりやすい仰向けはできるだけ避け、舌根や軟口蓋の落ち込みが少ない横を向いて寝るのがベターです。
「寝返りは、血流障害を防いで良質な睡眠をとるためにも大切です。抱き枕などを上手に使えば、寝返りを拒むことなく、自然に横を向いて寝ることができます」と佐田氏は言う。
雑誌プレジデント、「血圧と睡眠」より引用
睡眠中の低酸素状態は脳の神経細胞の機能を低下させる
重症の未治療の閉鎖性睡眠時無呼吸症候群の患者の脳の細胞レベルの変化を、神経の微細な変化を反映する画像検査によって調べた。
その結果、海馬の灰白質(神経細胞)の密度が低下し、神経細胞が障害を受け、むくんだ状態にあることがわかった。
睡眠時無呼吸症候群によって低酸素状態にあることが脳の神経を障害していることが示された。
(データ:Sleep Biol.Rhythms(2017)15:331-5.)
ブログ作者の感想
無呼吸症候群は自分の父もその症状がありました。太っていませんが、毎晩いびきが大きく、時々呼吸が止まるんです、それも結構長い時間。死んでしまったのでは?と思うほど。これでは昼間疲れが残っていたでしょうね。スマホで録画してもっと早く診断してもらえばよかったですね。結局、父は手術をしてそれ以後、無呼吸症候群の症状はみられませんでした。昼間も眠気がなくなったとのこと。心配な人は自身で録画したり、パートナーに録画してもらったりして一度診断してみてもいいですね。
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