耳が聞こえにくい高齢者は補聴器を使ったほうがいいことが、米国の大規模な研究で示された。
認知症やうつ病になるまでの期間が延長し、けがを伴う転倒を防ぐ可能性があるという。
健康と診断された66歳以上の男女およそ11万人を対象に、補聴器の使用と3年以内に起こったアルツハイマー病などの認知症、不安症やうつ病、けがを伴う転倒との関連性を調べた。
補聴器の使用は女性11.3%、男性13.3%だった。
年齢や性別、病気の有無で統計学的に調査した結果、補聴器を使っている人は使ってない人に比べ、アルツハイマー病などの認知症のリスクは18%低く、不安症やうつ病のリスクは11%、転倒のリスクは13%低かった。
研究者らによれば、難聴も認知症も加齢に伴う神経系の変化であり、どちらも自然な加齢減少だとする説と、難聴による孤独感や刺激のなさが認知症につなかるという説がある。
雑誌、日経ヘルスより引用
難聴になったマウスの聴力を回復
哺乳類では不可能とされていた内耳のニューロンの再生に成功した。
世界人口の約5%にあたる4億3000万人以上が難聴をかかえており、今後その数は増えると予想されている。
難聴の原因の一つは、耳の奥の内耳にある「ラセン神経節(SG)」のニューロンが機能を失うこと。
近年、成体のマウスのSGが傷ついた際に、各種の神経細胞へと変化できる「神経幹細胞」のような細胞が出現することが報告された。しかしこの細胞がSGへと変化することは確認できなかったため、SGの再生は哺乳類ではできないとされていた。
九州大学の脇園大学院生(当時)らの研究グループは、成体のマウスのSGを再生し、聴力を改善させることに成功した。
研究グループは、成体のマウスの傷のついたSGに出現する神経幹細胞のような細胞の中に、ニューロンへと変化する細胞がわずかに存在することに気が付いた。
細胞の増殖をうながす物質とニューロンへの変化をうながす物質を組み合わせて投入したところSGが再生され、難聴の状態が改善されたという。
これまで難聴の治療には、補聴器や人工内耳などを使った対処療法しか選択肢がなかった。今回の成果は、難聴を根本的に治療できるようになる可能性を示すものだと研究グループはのべている。
雑誌、ニュートンより引用
ブログ作者の感想
聞こえずらいと本人にとってすごいストレスですよね。聞き返すときのストレス、話しかける相手にとっても、声を張らないといけないのも多少ストレスになります。認知やうつ予防の他にも補聴器をつけるのはお互いにとってメリットになりますね。自分はまだ大丈夫、周りからの目が気になるなど、恥や外聞を捨てることが必要です。高齢者が補聴器をつけていることは他人から見ても自然なこと、何とも思わない人の方が多い以下と思います。
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商品レビューから一部引用
ニコンデジタル耳あな型補聴器 イヤファッション
- 良く聞こえるが電池の消耗がかなり早い。充電式だといいのだが。
- 耳が遠くなってきた父親の為に購入。音は、大きく聞こえる様になり喜んでいます。ただ、話している内容がイマイチ分かり辛い様です。これは仕方の無いことなのかも知れませんね。
- 年が86歳の母に購入して、よく聞こえると、喜んでいましたが、買って一週間で反応しなくなりメーカーに連絡して、送りしばらくすると、修理された商品が届きました。メーカーの対応も良かったです。
毎日入浴する高齢者はうつになりにくい
東京都市大学 早坂教授らの研究チーム
高齢者のうつ病の発祥は、さまざまな疾患のリスクになり、要介護状態におちいるきっかけにもなる。そのため、高齢者のうつ病発症の予防は重要である。
早坂教授らの研究チームは、毎日浴槽で入浴する高齢者はそうでない高齢者よりも、うつ病発症リスクが低いことを発見した。
研究チームは、自立していてうつ病を発症していない約3200人の高齢者を、2010年と2016年の夏と冬にそれぞれ調査した。調査対象者を浴槽での入浴回数が週0~6回のグループと週7回以上のグループに分けて、2016年時点でのうつ病発症率を比較した。
年齢や性別などの要因を考慮して解析した結果、夏に入浴する人はそうでない人に対してうつ病へのかかりやすさが約20分の17、冬に毎日浴槽入浴する人は約4分の3になることがわかった。
入浴により自律神経のバランスが調節されたり睡眠が改善したりすることが、うつ病の予防につながると考えられる。
研究チームは、浴槽での入浴は高齢者の将来のうつ病発症を予防する重要な生活習慣である、と述べている。