乳がんの転移は就寝時におきやすいことがわかった。
がんが怖いのは遠隔部位に転移するためである。がん細胞が転移するためには、源発巣(最初に発生したがん)からがん細胞が血管に入り、体内を移動する必要がある。しかし、がん細胞がつねに源発巣から血管内に入っているのか、それとも何らかの要因によって血管内に入るかは不明であった。
スイス、チューリッヒ工科大学のダイアマントポウロウ博士らは乳がん患者およびマウスを対象にした研究によって、がん細胞の血管内への移行は就寝時におきていることを見出した。
さらに、就寝時に血管内に移行したがん細胞は、活動時に移行したがん細胞よりも遠隔部分に転移巣を形成しやすいことがわかった。
就寝時に血管内に移行したがん細胞は細胞分裂にかかわる遺伝子のはたらきが高いことがわかり、このことが転移巣を形成しやすい理由の一つであると推察された。
さらに就寝時のマウスに、活動時に分泌されるテストステロン(気分や行動などの健康に関与する男性ホルモン)やグルココルチコイド(エネルギー代謝にかかわるホルモン)を投与すると、がん細胞の血管内への移行が抑制された。
活動時に分泌されて血糖値を下げるホルモンであるインスリンを就寝時のマウスに投与すると、血管内のがん細胞は減少した。
がん細胞は就寝時に移行しているのがわかり、新たながん治療法開発の基盤になるかもしれない、と博士らはのべている。
雑誌、ニュートンより引用
ブログ作者の感想
乳がんの転移は就寝時におきやすとのことがわかったことはすばらしいですが、でも人間寝ないわけにもいきません。転移を抑制するような薬が早くできるといいですね。また、がんは早期発見が大切です。定期健診、生活習慣の見直しも忘れずにしなければと思いました。
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