20代後半、ミニ株で投資デビュー
社会人になり、そこそこ貯金もできてきたこの時期、増えない給与に不満を持ち、もっとお金が欲しいとの若気の欲望で株式投資でもやってみるかと投資デビュー。
はじめは初めてでもあり、当時あったミニ株を始めてみる。3銘柄ほど買ったと思います。買った当初は毎日の値動きに仕事中でも気になっていましたね。携帯(当時はスマホではなくガラケー)やお昼休みに会社のパソコンでチェックしていたのを覚えています。
隣には上司がいましたが、お昼休みにはこそこそチェックしていましたね。画面を小さくして、視線があれば急いで下に格納してと・・・不審な動きですね。
投資成績はというと、運よく儲かりました。ミニ株なので儲けも小さかったですが、労働せずにお金が増える経験を初めて味わい、何だか不思議な感じでした。
単位株に挑戦、株式優待を楽しむ、しかし苦さを味わう
ミニ株での成功に調子に乗り、単位株に挑戦しました。ファンケルとか青山商事などを買ったと思います。事前に知っていた株主優待というものも魅力で、スーツなどを買うときに、またサプリメントを買うときに使える株主優待券も目当てに買いました。
定期に送られてくる株主優待券、それを見ると株主となった何か優越感みたいな気持ちになりましたね。
その他に、配当率が高かった武富士、エネサーブなどを買いました。しかし、武富士はその後、金融法の強化で倒産、エネサーブも倒産し、まさしく株が紙切れとなり痛い目にあいました。そこで素人の株の売買の怖さも知りました。
業界のこと、会社のこともろくに調べず、ただ配当率が高いという金の欲に負けた結果だと思いました。
投資信託に投資デビュー
素人が業界のこと、会社のことを深く知ることは、本業を行っている私には時間的にとても無理でした。そこでその道のプロである方が行う投資信託という金融商品のことを知りました。
投資信託の金融商品、それはプロが厳選した会社、それがいくつも集まったパッケージになっており、一つの会社が倒産してもその金融商品はなくならないことも安心材料でした。(資金が少なるとその投資信託の商品はなくなることもあることですが)
また、小額から始められることも魅力でした。多くは1万前後から買えました。しかも、当時は「毎月分配金」ブームで、多くがごぞって毎月分配金を出していました(それも結構、配当金率が高いのに驚き)
プロに任せられ、小額から始められ、毎月分配金をもらうことができる、そんな魅力に取りつかれ、当時保有していた株を損切りしてまで、投資信託に乗り換えました。
株主優待券がもらえるのにもったいない、、、とは思いましたが、他の製品が欲しい時に困るんですね。それよりも分配金という名の「現金」が手に入ることの方が、使い道は自由だと考えました。
投資信託、毎月分配金で空想する
それから高い分配金を出す投資信託を買い集めましたね。全部で12,13銘柄はあったと思います。そしてある月には毎月の分配金で当時の家賃を補えるほどの金額を得るところまでになりました。
「もう家賃を払うために仕事しなくてもいい」。そんな有頂天にもなりました。「よし、この調子で食費、光熱費なども分配金で補い、いずれはもう生活するために働かなくてもいいようにするぞ」、そんな理想も思い浮かべていました。
分配金、基準金額の減少
しかし、翌月に悲劇に見舞われます。なんと楽しみにしていた配当金が突然、半減されてしまいました。それからというもの基準価格の下落と分配金の減少が続きました。でも「そのうち基準価格も上がっていくだろう」「分配金の減少もそんなには続かないだろう」と。
しかし、基準価格は下がり続け、分配金の減額(同じように突然半額になることも)も続きました。そして甘い空想はもろくも崩れていきました。
毎月分配金を出す投資信託は「タコが自分のタコ足を食べているようなもの」そんな否定的な記事を読んだことがあります。毎月分配金なんて販売者が消費者を集めるうたい文句に過ぎなかったのかもしれませんね。また、高すぎる分配金には無理があり、必ず減額という名の調整がされるのですね。そんなことを感じました。その関連で「ポンジスキーム」という言葉を学びました。ぜひ一度、調べてみてください。
米国株デビュー
それでも分配金を得ることは魅力的でした。「安定して分配金を得る方法はないものだろうか」そんなとき、米国株に投資をして安定的に分配金を得ている方のブログを見ました。
早速、円をドルに変えてチャレンジしてみました。投資信託のように数多くの銘柄を管理するのは大変なので3,4銘柄に絞りました。ドルへの変換、取引もやる前は難しいのではと思っていましたが、意外に簡単にできました。
私が買っているのは米国のETFです。厳選された会社がパッケージになっているものですね。
比較的安定している配当金に心情的にも安定してます。また基準価格の下落はありますが、それほど気にしていません。なぜなら、リーマンショックやコロナショックで大ダメージを受けても、必ず復活してきているからです。
事実、コロナショック前に米国株を買いました。その1か月後にはコロナショックで価格が3,4割下落しましたね。でも慌てることなく、淡々と少しずつ買い増しを続け、昨今では最高値にもなっています。このように、〇〇ショックは定期的にくるものだと思っています。そのときは何年か一度のバーゲンセールだと思ってます(笑)
私も保有する銘柄、バンガード 米国高配当株式ETF(VYM)から引用
でも昔、持っていた日本の投資信託のように配当金、基準価格が下落一辺倒ではないことは、とてもうれしいです。今後も米国経済は凋落と復活を繰り返していくのでしょうね。
最後に
このように私の投資の経歴は紆余曲折、挑戦と挫折、失望の連続です。でもそれがあったから今は米国株で安定的な配当金を得るところまで来れたのだと思います。この先のことはわかりませんが、長期視点でコツコツと余剰資金にて投資を続けていこうかと思っています。