あることをして怒りを静め子供を自発的に登校にさせた成功体験

2023年6月某日、朝からその事件は起きた。ゲームにおける兄弟ケンカだった。弟と約束したあることが守られず、勝手に弟がゲームを進めようとした。兄はそれを制止しようとつい手が出てしまった。そのことで一触即発。

朝ごはんを用意していた私は、すぐさま間に入ったが、兄弟の気持ちは怒りが収まらない。小学校へ行く時間が迫る中、お互い学校へは行かないという意固地になる始末。

弟はテレビアニメを見て気持ちが収まってきたのか、しぶしぶ学校へ行った。しかし、兄は今はちょっとした反抗期、いっこうに怒りが収まらない様子。

母は「学校へ行かないこととは関係ない」「社会に出たらそんなの通用しないよ」「甘えてんじゃないよ、引きづってでも行かせるから」と怒り心頭、それに反発する子供。

学校への虚偽の遅刻連絡

私も始めは「学校へ行く時間だよ、早く準備しな」「なさけないこと言ってるなよ」「ゲームで弟とケンカしたから遅れます、なんて学校に遅刻の電話できないよ」と。

しかし、時間が来ても息子はいっこうに怒りは収まらず動こうとしなかった。このままではなちがあかない・・・・湧き上がる怒りを静め冷静になろうと。そこで、「わかった、お父さん本当はこんなことしたくないけど、「お前のために」学校へ少し体調が悪いとうそを言って遅刻すると連絡しておく」

「だから少しお父さんに付き合ってくれるかい?」その日はたまたま有休を取っていた。なので野球の好きな息子のためにキャッチボールでもして、気分転換をさせようと構想した。

うそをつかせたのが悪いと思ったのだろうか、母といたくないのかはわからないが、しぶしぶながら一緒に外に出た。

運動してストレス発散

公園へ向かう途中、「今の怒りの気持ちは100が最高だとしたらどれくらい?」「・・・100だよ!」 怒りはMAXのようだ。でもこれが運動した後、どれくらいまで減少しているか楽しみだった。

6月某日、この日は朝から蒸し暑く、予報では30度だった。そんな中、息子は一生懸命、力強く怒りを込めて私に投げ込んできた。

「ナイスピッチング!」「よし、いい球!」とキャッチャー役の私は息子の気分を上げてあげた。いつもより笑顔はなかったが、それでも大好きな野球、手を抜かず一生懸命、ピッチングに集中していた。

次の授業までの時間を逆算し、出来るだけ多く投げさせ、適度に汗をかかせたのを見計らい終わりにした。表情も少し晴れやかになっていたのを見て取れた。

そのあとは近くのコンビニでアイスを買ってあげた。そして公園に戻りベンチに腰掛けて話をした。ここで気を付けたことは決して説教はせず、息子から話してきてくれることに耳を傾けた。話題は所属する野球チームのことで「僕はエースピッチャーになれるかなー?」とか「もっと早く投げられるかなー?」とかたわいもない話をした。

運動で怒り度数が減少

帰り道、息子に聞いてみた。「今の怒り度数は100が最高だとしたらどれくらい?」「ん・・・30ぐらい」

70も減ったようだ、うれしい。「最初は100だったけど、今は30になって70も減ったね」「こうやって運動すると怒りは少なくなるんだよ。実感した?」

「・・・うん」

「これから大人になればいっぱいやなことがある」「そんなときは運動してみてね」

「うん」

「学校へ行ってみない?」

「うん」「でも家に帰ってママの顔をみたら70に上がっちゃう」

「そうか・・・(笑)(やばい、いままでの苦労が台無になる)わかった、ママと会わないようにランドセルを持ってきてあげる」

子育ては試行錯誤

今回はたまたまうまくいきましたけど、いつもうまくいくとはかぎりませんね。でも、あの時、仮に息子を罵り続け、非難し、侮辱し、そして強引に引きづってでも学校に行かせていたら、息子の心にはどんなトラウマが残っていただろう。

親は敵だ、大嫌いだ、学校へ行かせるためなら暴力もゆるされるのか、もう学校へはホントに行きたくない、弟も許すこともできない。もうだれも許すことなんてできない。

ほんと子育ては試行錯誤ですね。毎日がうまく事が運ばないことで怒りは増殖していってしまいます。人生うまくいかないことばかり、、、アンガーマネジメントを活用し冷静になって対処したいものです。

親も子供も学びながら共に歩んでいく

今回のことで親も子供も少し勉強になり、成長できたのではないでしょうか。

  • (子)僕のためにうその電話を学校にしてくれた(親はいつだって味方だと思ってくれればうれしい)
  • (子)運動が怒りを減少させてくれることを学ぶ。
  • (親)たった1時間目の授業を休ませる代わりに、今後の人生において怒りの解消方法を子供に実感させることができた。
  • (親)子供との信頼関係を壊すことなく築くことができた。

たまたま平日、休みの時の一幕でした。最後までお読みくださりありがとうございます。     私も様々な場面で参考にしているアンガーマネジメント。その手法についてご参考までに。

日本アンガーマネジメント協会代表理事、安藤俊介氏の著書3選アマゾンより楽天より
[図解]アンガーマネジメント超入門 「怒り」が消える心のトレーニングこちら(評価4)こちら
タイプ別 怒れない私のためのきちんと怒る練習帳こちら(評価4)こちら
アンガーマネジメント 叱り方の教科書こちら(評価4)こちら

商品レビューから一部引用

[図解]アンガーマネジメント超入門

  • 精神科の主治医からアンガーマネジメントを学んでみたら?と言われ、見かけたこの本を買いました。内容は一部に自己啓発的なところもありますがけっこう理にかなってるので自己啓発本が苦手な自分でもできました。一周読むよりは実践で身につける感じなので、ノートに要点をまとめてさらにそれに実践した記録とか課題をまとめて記録するようにしてます。
  • 心の栄養剤として、のんびり読むには最高の書籍。読了しても、疲れた時に再度読める文書量なので、疲れた時に読み返し、ほっこりしている。
    難しい本を読むより、これくらい平易な本を何度も読んだ方が、精神的に落ち着けるはず。
  • 親に虐待されて育ち、大人になり過去にされた虐待を思い出しては、親とケンカしていました。
    怒ると私も疲れるので、この本を読んだら「過去の話は相手に伝わりません」と書いてあって、目からすごい鱗でした。
    あと、重要ではない、変えられないこと→手放すと書いてあり、「そうですよね」と納得したので、怒りを手放す努力をしようと思います。
    この本に出会えて良かったです。

タイプ別 怒れない私のためのきちんと怒る練習帳

  • 社会人2年目で注意された経験がない部下の指導に困っていた時にこの本に出会いました。実践的な内容で、研修を受けるより学びがたくさんありました。Z世代の部下をもつ管理職者にとってもおすすめです。
  • テンパりながら仕事をしているときでも「落ち着いてるね」と言われ、暑さでグッタリしているときでも「涼しそうだね」と言われる自分は水面下ではバタバタしているのに冷静を装う白鳥さんタイプでした。これは占いの本だったっけ?と思うほどに自分の特徴がズバリと言い当てられていて、ウンウンそうだよと頷きながら読みました。感情が表に出ないどころか自分の気持ちを読み取ることが苦手になっているのは、年齢を重ねて少しのことでは物怖じしないことにすり替えてしまっていたように思います。色々なシーンを想定した34のケーススタディに対して3つのアプローチと説明が分かりやすく、これはできそうだな、これはハードル高いな、などなどまさに練習帳として使いたい1冊となりました。
  • アンガーマネジメント協会理事が書いた、怒るための本。アンガーマネジメントは怒りっぽい人のためと思われているけれど、「怒りで後悔しないため」のものだから、怒れない人にも有効だと言う。

アンガーマネジメント 叱り方の教科書

  • 最近の若夫婦は、何かとすぐ叱る。こういう本がなぜ、もっと流行らないのか?
  • どんなことに気をつけたら良いかまとまっているので、目次だけでも勉強になりました。
  • この本は,一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事安藤俊介氏の著書です。「叱る」ということについて,自分と相手方との相互作用関係の中で,叱る原因,叱る方法論等について,わかりやすい表現で解説されています。短時間で読めてスッキリと頭に入る内容であり,良書と言えると思います。

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