2023年4月末日夕方、不注意により上前歯の1本を折ってしまった。どんな不注意かというとその日、息子と野球をしていました。息子がバッター、私がピッチャーで打った打球が高く上がりネットを超えてグラウンドの外の公園に出てしまった。
転々と草むらへ転がるボール、見失ってしまうと追いかけあせる自分。そのボールの行方を見ながら急いで鉄製の重い出入り口ドアを反射的に「押して」出ようとした、20cmほど押して開いたドア、その瞬間!ドアが勢いよく戻ってきた。
顔を強打、一瞬、頭が真っ白になった。すぐ意識を取り戻して取っ手口を見れば、テプラで作った小さな「引く」と書かれたシールが貼られていた。「引きドアなら押せないようにしておいてくれよー。」心でつぶやく。
口を触ると唇から出血、「あーくちびるが切れたかー、洗ってこよう」と公園の蛇口で血を洗い流し、しばらく血が止まるのを待っていた。
歯を確認しようと触ったところ1本が少しぐらついていた。衝撃で少しぐらついただけで、この時点では折れているなんて思ってもいなかった。しかし、家に帰って念のため近隣の歯医者に翌日の予約を入れた。ご飯を食べるが、噛むと痛む、これはマズイ気がしてきたと不安な夜を過ごしました。
折れた現実を突きつけられショック!
翌日、歯医者で事情を説明しレントゲンを撮ることになった。「あー折れちゃってるねー」と聞こえ、えー嘘だろーと落ち込んだ。椅子に座りまじまじとレントゲン見ると真横にきれいな線がはいっていた。(レントゲンだと上の歯の左)「抜くしかないねー」と言われショックと失望が押し寄せる。
抜歯した後はこのような選択肢がありますと、歯科衛生士さんが説明してくれた。しかし、折れてしまっていたことによる動揺で説明がなかなか頭に入ってこない。。。
説明された3択
ブリッジ、入歯、インプラントの3択だと言われた。イメージがわかない私に模型を持ってきてくれて説明してくれた。
ブリッジとは抜いた歯の両サイドの歯を削り、つながった3本の歯をかぶせるというもの。しかし健康の歯を削ってしまうことになる。
入歯はCMなどでよくみるものだった。銀色の金具がついているもの。
そして保険のきかない自費のインプラント。これも言葉だけ聞いたことがあるだけで詳しくは知らない。
歯科衛生士のお姉さんに「お姉さんが逆の立場だったら、どれにします?」と聞いてみた。「私だったらインプラントにします」と意外と即答。「ブリッジは健康な歯を削ることになるし、入歯は手入れや見た目にも・・・。」
また保険内だとブリッジで用意する歯は色が微妙で、保険外でも白い歯にはできるが1本10万、3本で合計で30万はしてしまうとのこと。「まだお若いし耐久性なども考慮すると、40万~50万とされるインプラントにするかな」と。
どれにするかその場で決めることはできず、一旦保留にして帰宅し家族と相談することを選んだ。しかし折れた歯をいつまでもそのままにしておくのは感染のリスクがあるので、よくないことも聞いた。
抜歯しない治療をネット検索する日々、そして考えすぎて疲労
家に帰り妻に報告。妻も歯が弱い人で、抜歯を避けようと今も必死に歯根治療に励んでいる。抜くしかないねと言われたことを告げると、ネットで調べてくれて、今は抜かずに破折歯でも接着させて天然歯を生かす治療をしているクリニックもあることを教えてくれた。自費になるが・・・
出来るならば抜かずにどうにかなるならそれがいいよと。その日からネットで検索する日々になった。
幸か不幸かゴールデンウイークに入って時間が取れるため、時間があれば検索し、考えすぎてもう頭がパンクしそうだった。折れた現実をまだ受け入れることができない。夜遅くまで検索し寝つきも悪くなり、夜中も途中で目が覚めてストレスは増していく。
さらには折れた歯をそのままにしておくことへの感染の不安、食事の際に嚙み合わせのときに起こる痛み、食べることへの恐れとストレス、食欲の低下、慎重に噛むため少量での満腹感、体重も減りました。
検索の中で比較的近隣に接着治療を行っているところがあり、現状を伝え予約を取ろうとしたが2週間後しか空きがないとのこと。診断してもそこから1週間後に治療になるだろう。そんな日々の食事等のストレスが続くことの憂鬱が2~3週間続くのはつらい。
また、例え差し歯にできても耐久性は低いのではないかとも思った。そんな不安感を持つ日々もつらいかもしれない。
インプラントにした理由
自問自答した結果・・・・
- 天然歯の残存に執着は? → (まったくゼロではないが)あまりない
- QOL(生活の質)の需要度(噛心地、メンテなど)は? → やや高い
- 貯蓄は? → ある(インプラント出費でも生活に支障ない程には)
- 見た目は重視する? → 今回前歯なので重視
- 手術に向かう勇気は? → (怖くないと言えばうそになるが)ある
仮に妻の場合だったら・・・・
- 天然歯の残存に執着は? → やや強い
- QOL(生活の質)の需要度(噛心地、メンテなど)は? → やや高い
- 貯蓄は? → ある(インプラント出費でも生活に支障ない)
- 見た目は重視する? → 今回前歯なので重視
- 手術に向かう勇気は? → 怖いから絶対ない
「私はあの治療台に座るだけでも冷や汗がでるし、手術となると怖すぎる、なので自費で良い入歯にする」とのこと。手術をする勇気がある人はうらやましいと・・・
義母(70代)にも聞いてみました。
- 天然歯の残存に執着は? → もう年だからあまりない
- QOL(生活の質)の需要度(噛心地、メンテなど)は? → ふつうに食べれればいい
- 貯蓄は? → ない(貯蓄もなく少ない年金暮らしで何十万も出費できない)
- 見た目は重視する? → 前歯なのでやや重視
- 手術に向かう勇気は? → ない。よくわからないし怖く、何かを埋め込むなんて無理。
なので、保険内の入歯かブリッジにするかなーとのこと。
その人の心情、金銭的状況もありますので、総合的に考慮して決めてみたらいいと思います。
その他の理由
ブリッジは両隣の健康な歯を削るというので、自分の場合には前歯を削るので抵抗があった。保険内でできるが、色も耐久性も良くないと聞く。30万円出して保険外で色よく耐久性も上がるが、ダメになったときにまた、30万円費用が掛かる。一方で「削らないブリッジ方法」もあるようです。調べてみてください。
入歯は前歯だけに銀色のひっかけるところが目立ってしまう。また現在40代であり今後そこそこ長い人生で毎日の手入れが面倒と感じる。さらに、支える両端の歯にもよくない影響があるようなのでそれもリスク。保険外でひっかけるところが目立たないものがあるようですが、耐久性に懸念。義母が20万円かけ自費の入歯にしたが、4、5年で不具合が出てきたと聞いたので。
インプラントについては両隣の歯に影響はありませんね。昨今、急速に普及してきていることもあり、その技術や品質も向上しているように推測されます。インプラント専用クリニックも出てきているので今回はそこに決めました(クリニックの設立からの年数、痛み軽減器具の充実、前歯の実績、最新機器の導入、スタッフの対応などより考慮)もうちょっと先生からの説明があれば、より良かったのですが・・・
見積金額は???
自費治療なので見積もりを聞くと、総額税込み67万円でした。内訳は、下記の通り(税抜き)でした。
- インプラント埋入手術代 21万(インプラントの種類によって価格変動)
- 骨量が足りない場合のGBR(骨再生誘導法)補助手術代 20万(骨の量により変動)
- 人口歯:ジルコニアセラミック 13万
- アパットメント代「ジルコニア」(インプラントに装着する機器) 7万 (チタンは5万)
- 歯へのネジ着脱式加工 2万
ただしこれもインプラント、アバットメント、人工歯の種類によって価格は変動します。私は今回奮発して最新のインプラント(従来よりも骨再生を促進)ものを選びました。
幸い今は貯蓄はあるのでかなり痛い出費ですがしかたありません。これからまだ長い人生、食生活を楽しく、メンテナンスなど考慮すると・・・・。尚、医療費控除の対象になるので忘れずに確定申告しましょう。(往復の交通費もね)
仮に私が70代で笑った時には見えない奥歯であるならば、保険内の入歯にしていたでしょう。もう見た目への執着がなく、金銭的にもインプラントにお金をかけるならば、子供や孫へとの思いが強いでしょうから。
インプラント手術の感想
手術同意書を書き、手術前にもらった痛み止め、抗生物質を飲みました。CTを取り、まずは口腔内をきれいにしてくれました。これは夕方の手術において術後その日の夕食は食べれないからです。ちなみに、静脈麻酔なしでの手術を選択しました。恐怖感が強い方は寝ている間に終わる静脈麻酔がいいと思います。費用は保険外なので自費ですが。。。
そして折れた歯を抜歯します。極細注射での麻酔と吹きかける麻酔でした。注射は前歯のためなのかちょっとちくっとして痛かったですね。
周りの骨を傷つけないように慎重に抜きますと説明され、無事抜歯成功。その後は手際よく進んでいきました。骨にインプラントを埋め込む際の機械音が少し怖かったり、ドリルを回して埋めている感じは違和感、恐怖感がありましたが、痛みはなく進んでいきました。
途中CTを取り角度などの微調整を行い、最後にまたCT、レントゲンを取り確認して終了。トータル時間は1時間15分ほどだったと思います。(インプラント埋入、GBRの時間は20~30分ぐらいだったと思います)
最後に今回は総額67万円のうち手術代の46万円分のお会計をし(残金は人工歯をかぶせる時)、その後の注意事項の書面をもらい説明してもらいました。術後は痛むと思っていましたが、麻酔がきれても腫れも痛みはなく痛み止めも飲まずにすみました。それも今回行ったクリニックでは切らない縫わない手術、術前の痛み止め飲用だったからなのかもしれません。先生、スタッフの皆さん、ご尽力ありがとうございました。
仮歯、経過観察、人工歯
その後は一旦仮歯を入れてもらう処置(入れるも入れないも自由で私の行っているクリニックではこの費用は無料)に進みます。型を取り、その1週間後に仮歯が出来上がり装着します。
ただ見た目を気にしないなら仮歯はつけなくてもいいかもしれませんね。型どり、装着での2回通う手間がでてきます。
でも、この仮歯は両側の歯を使い接着剤(歯科用のスーパーボンド)でつけられていて見た目も良く、接着力もあり、一見仮歯とはわからないほどの精巧さです。もうこれでいいんじゃないかと思うほどです。
でも、あくまでも見た目の確保で噛めません。一度、誤って仮歯でピザを噛んだ時、ぐらついてしまいました。数日後、歯磨きをしていたときに、ポロっと取れてしましました。すぐ電話して取れた仮歯を付けてもらいました。費用は無料でした。
術後一か月で経過観察をする時期には目視と触診、CTを取りました。しかっり埋まって骨と一体化が進んでいるか確認してました。幸い結果は良好とのことでした。尚、費用は無料でした。もし経過が悪ければ最悪、抜いてまた入れることになるそうですが、その費用は無料とのこと。
経過がよければ上顎なので術後3か月ぐらい(下顎の場合、手術日から最短1.5か月)で人工歯を入れられるようになるそうです。
そして術後から3か月経過し状態を見てもらいました。状態は良く、いよいよ人口歯をいれていきましょうとのことでした。その前に下の歯の全体の型を取っていました。かみ合わせを見るためとのこと。
そして10日前後経過したところで人工歯の型を取りました。それから、現在の両隣の歯と色調を合わせるため色見本を使って検討してました。「こっちよりもB2がいいと思うけど、助手の君はどう思う?」「そうですね、やっぱりこっちですかね」なんて会話が歯を当てはめながら決めていました。私は目にタオルをかぶせられイスに寝ている状態なので、決定権はないようです。
そして、歯科技工所へ人工歯を発注するようですが、完成まで約14日かかるそうです。昨今、歯科技工士の高齢化、若手不足などで大変だそうです。材料の高騰もあり、強気の値段で交渉してくるそうです。そんなこんなで昔に比べれば人工歯も高くなってきているとのこと。
養成学校も少なくなっており少子化も重なって成り手が減少の一途だそうです。いずれ3Dプリンターで精密に作る技術が発達してくれば、職人は減り、安くて短納期が実現できるかもしれないね、なんて話をしてくれました。
いよいよ人口歯の装着!しかし・・・
14日経過し、いよいよ人口歯が装着できると足取り軽く歯医者へいきました。歯科医は出来上がった人口歯を実際に装着してみた。しかし何か不満げ。私にも鏡で見せてくれた。
両隣の歯に比べて明らかに白さが目立った。これでは違和感があり他人からも一目瞭然。納得できない歯科医は、もう一度、歯の色見本を持って思案していた。少し黄ばみのある歯のほうがいいと。「これじゃ、嫌ですよね?」と再度、歯科技工士に発注したいと提案してきた。
一生ものだから私も妥協できず快諾。再び約14日間出来上がるまで待つことになった。楽しみから落胆へ、残念な帰り道となってしまった。当日、人口歯を装着してみて色調や形などでうまくいかないことも少なからずあるそうです。
人口歯の装着
いよいよ人口歯の装着。これが痛い!ただ装着するだけだから痛くないかと思っていた。しかし、歯ぐきに圧力かけ、歯と歯の隙間のあの三角の形をだすためにはしょうがないとのこと。麻酔をすれば歯ぐきが腫れてしまうんでそれはできないと。何度か休憩しながら痛みに耐えて装着した。
目に覆っていたタオルを外し鏡を見た。「歯がある、立派な歯が入っている」と感動!色は両隣の歯に比べて若干白いが、少し離れてみれば区別がつかないぐらいに調整されていた。どうです?ぱっと見では、どれが人口歯なのかわからなくないですか?
その後、かみ合わせを確認し、若干、人口歯が下歯にあたり違和感があったので削って調整。
最後には歯科助手の女性にインプラント歯周病にならないための歯磨きの仕方を教わり、レントゲンを取って終了でした。先生も言っていたけど、しっかり歯磨きしないと一定数、インプラント歯周病でインプラントを取り外さないといけない人がいるらしい。
それと受付の女性からはインプラントの歯に電動ブラシは避けたほうがいいとのこと。ゆるむらしい。
受付で残金の人口歯の代金を払い、10年保証の説明を受けました。保証を受けるには4か月に1回の定期健診を受けることが条件であること。しかもそれは自費治療となりレントゲン代5,000円、インプラント1本につき500円がかかるとのこと。
歯を入れて終わりではありません。食べるときの気遣い、そして時間もお金もかかります。歯は大切にしないとですね。1本数十万の価値があるものですから。
手術から約5か月、長い道のりでしたがついに無事、人口歯が装着されました。
使い心地は?
天然歯には歯と骨との間に歯根膜があり噛んだ時にはクッションのような役割があると感じます。また神経があるので刺激も感じます。しかし、インプラントでは歯根膜、神経を取ってしまっているので、噛んだときの伝わる刺激は感じませんが、怖がらず噛めるのがいいです。がっちり固定されている感じです。
歯が折れた当初は、食事のたびに痛みがありストレスでした。その恐怖がなくなったことはうれしいですね。なにより口を開けて笑えるのが快適です。
今更ながらに少し不満があるとすれば、従来の天然歯とは若干違った「角度」ですかね。角度が若干上向きで以前は上唇にあたらなかった歯が触れていることです。歯が触れて刺激になり口内炎などにはなりませんが、慣れるまで少し違和感があります。
事前説明にてしかたなく従来と違った角度での埋入になり、そのため上唇に歯が触れるようになる旨があればよかったですかね。また、患者も従来と同じ角度の生え方になるか確認しておいた方がいいですね。前歯は薄い骨の関係で埋入角度が若干変わるのはしかたないのかもしれませんが・・・。
10年間保証
インプラント治療後の保証の有無を確認しておきましょう。私が行っているクリニックでは10年保証制度がありました。下記のようなときに認定歯科医療機関が保証書記載の補償限度額まで無償で再治療を保証してもらえるそうです。転居時には全国約2,200以上の認定歯科医療機関で再治療を受けることもできます。
- 仕事やスポーツ中などの偶然な事故により、インプラント体が脱着した。
- 硬いものを噛んだ時に上部構造がかけてしまった
- 交通事故
- 自転車搭乗中の事故
- 通行中の事故
- 自宅内事故
- 転倒事故
- 公共交通機関搭乗中の事故
- 建物火災事故
- ガス爆発等の事故
しかし、患者が術後の定期メンテナンスを受けてもらうことが再治療を受けられる条件となっています。
最後に
その歯医者さんだけでなく他の歯医者さんの見解を聞いてもいいかもしれません。いろいろ聞いて悩む人には向かないかもしれませんが・・・。私の場合、3件の歯医者の見解を聞きました。
- クリニックA → 抜くしかないね。抜いた後はブリッジ、入歯、インプラントの三択です。
- クリニックB → 自費治療(約20万)になるが、残った歯根を生かして差し歯にすることができる。どれだけ耐久できるかはわからないが。
- クリニックC → 抜くしかないね。折れた位置が悪いので差し歯にはできないかな。
3択しかないと言われたり、調べればその他の治療があることがわかったり、抜くしかないと言われたり、抜かなくてもできると言われたり、歯根を残し差し歯にできると言われたり、差し歯は無理と言われたり、このように医者によって見解が様々ですので、迷いますよね。。。でも現在は様々な選択肢が増えたということも一面にありますね。
ある歯医者さんが言っていました。「あなたの選択においてどれもが正解」。ご自身の心情、金銭的状況など総合的に判断して決断しましょうね。あまり悩み過ぎないようにしましょう。悩んでいた私に義母は言いました。「なるようになる、なるようにしかならない」
このように歯は1本、インプラントにおいては約50~60万円ほど。その後の定期健診(3か月毎または6ヶ月毎)も保険外で自費になります(私の場合、レントゲン撮影で5,000円(税抜き)インプラント1本あたり500円の合計5,500円(税抜き))
でも定期健診をする条件で多くのクリニックで10年保証が付いています。内容を確認しておきましょう。術後のランニングコストも含めると、この先けっこうな費用になりますね。
怪我の功名で今回たくさん学ぶことができました。
- 人は悩みすぎると鬱になる。睡眠時間を削ってネット検索しないほうがいい。
- 行動しながら考えて道を切り開いていくほうがいい。
- 今回は、1本折れたのみで不幸中の幸いであるとポジティブ思考に。
- 歯は高くて貴重なもの
- 昔ではできなかったが現在では様々な治療法があること。
- 歯医者さんには様々な見解がある。
- インプラント手術体験。
- パートナーが悩んでいる時には、その不安を真摯に聞いてあげること、それだけで気が休まる
最後に読者の皆様には私のようにあせって行動し不注意な事故を起こさず、また虫歯などで抜歯にならないように毎日の口腔ケア、定期健診をしていってもらいたいと切に願います。
単独事故でのインプラントについては、保険適用になってもらいたいですが今は無理そうです。でも、ある条件の人は保険適用になるそうです。詳しくはこちら。
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油断禁物 インプラント周囲炎
東京医科歯科大学 教授 岩田隆紀
インプラント周囲炎とは歯周病によく似た病気であり、インプラントの周囲の組織に炎症が生じてインプラント周囲の歯槽骨(しそうこつ)が溶けてしまうものです。
日本歯周病学会が行った調査では、インプラントの治療を受けてから3年以上たった患者さんの約1割に、インプラント周囲炎が起こっていました。
インプラント周囲炎は、一般的な歯周病と同様にプラークや歯石の中にある歯周病菌が毒素を出すことで起こります。
そのままにすると歯と歯ぐきの隙間に歯周ポケットが生じ、そこに歯周病菌が入り込んで、インプラントを支えている歯槽骨を溶かしてしまいます。進行すると歯槽骨が溶けてインプラントを支えきれなくなり、場合によっては、インプラントを取り除かなければいけなくなります。
治療を受けて炎症が落ち着いたことが確認できれば、新しいインプラントを入れることが出来ます。ただし、細菌感染のおそれがあるため、取り除いたインプラントを再び入れることは出来ません。
進行が速いのが特徴
インプラント周囲炎は、一般的な歯周病と比べて2~5倍の速さで進行するといわれています。その理由は、インプラント治療を受ける際に、歯の根元と歯槽骨の間にある歯根膜が失われるためだとされています。
歯根膜の中には、歯周病菌による炎症を抑える免疫細胞が存在しています。歯が失われると歯根膜も一緒に失われることになるため、インプラント周囲は歯周病菌が増えやすくなり、進行が速くなると考えられているのです。
また、歯根膜にはわずかな感覚を感じ取る敏感なセンサーや、歯と歯ぐきを守るクッションのような働きがあります。いわゆる噛み心地を感じられるのは、歯根膜があるおかげなのです。
インプラントは歯槽骨と直接結合しているため、プラークや歯石が入り込む隙間はないと思われがちですが、健康な歯と同様にインプラントの周りにも歯周ポケットは生じます。その隙間にプラークがたまると、やがて歯石に変化します。
歯周病予防のためのセルフケア
インプラントの場合も基本的には自分の歯と同じように行いますが、インプラントの義歯の部分とボルトの間には隙間が生じやすいので、小さな毛束の「タフトブラシ」という歯ブラシを使いましょう。タフトブラシを痛くない程度の力で義歯の根元に入れて、細かく動かします。
「きょうの健康」より引用
商品レビューから一部引用
- 歯肉の腫れに歯医者でおススメされました。
歯科医で購入すると倍近い値段なので一本は歯科医で購入しましたが
あとはこちらで。
歯茎の境目や歯と歯の境目にあてて磨きます。
さっぱりして気持ちがいいです - 細い柄の部分に工夫がされていて角度調節がしやすく持ちやすいです。
毛先はしなやかで柔らかく歯茎に優しいです。
淡い色でどれも可愛く見た目が良いです。 - 細かい部分を磨くのに、このタイプは手放せません。お安く購入できて満足です。
こちらでは「ブログでは言えない本音」を書いています。200円ですが、ぜひどうぞ→こちら